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Googleアナリティクスの使い方とレポートの見方・実践活用

Googleアナリティクスは、ウェブサイトのパフォーマンスを分析し、改善するための強力なツールです。本記事では、Googleアナリティクスの使い方とレポートの見方、そして実際の活用方法について詳しく解説します。これにより、より効果的にデータを活用し、サイトのパフォーマンスを向上させる方法を学びます。

レポート画面は2種類

Googleアナリティクスには、レポートを確認するための画面が2種類あります。それは「レポート」と「探索」です。それぞれの機能と使い方を理解することで、データ分析の幅が広がります。このセクションでは、これらの画面の特徴と使い方について詳しく説明します。

 

レポート

レポート画面は、Googleアナリティクスのデフォルト機能で、基本的なデータを視覚的に確認することができます。ユーザー属性やテクノロジー、ライフサイクルなどの主要な指標を簡単に確認でき、サイトの全体的なパフォーマンスを把握するのに役立ちます。これにより、サイトの強みや改善点を迅速に把握すできるのです。

 

探索

探索画面では、より詳細でカスタマイズされたデータ分析が可能です。自由形式やテンプレートギャラリーを使用して、特定のデータセットやユーザー行動を深く掘り下げることができます。

これにより、より具体的なインサイトを得ることができ、戦略的な意思決定をサポートします。探索機能を活用することで、複雑なデータを簡単に可視化し、理解することができるでしょう。

 

よく活用する基本レポートの主要3項目

以下では、基本レポートで特に頻繁に確認される項目について解説します。

 

ユーザー属性の詳細

[ユーザー]>[ユーザー属性]>[ユーザー属性の詳細]

『ユーザー属性の詳細』では、訪問者の年齢、性別、地域などの詳細データを分析することができます。
このデータを利用して、訪問者の特性を把握し、ターゲットオーディエンスに適したコンテンツやマーケティング戦略を策定することが可能です。
ユーザー属性の洞察は、パーソナライズされた体験を提供し、ユーザーエンゲージメントを向上させるのに役立ちます。

 

トラフィック獲得

[ライフサイクル]>[集客]>[トラフィック獲得]

『トラフィック獲得』では、ウェブサイトやアプリに訪れるユーザーがどのソースから来たかを明らかにします。
各トラフィックソースからの訪問者数や行動パターンを分析し、最も効果的な集客戦略を特定するための重要なデータです。

 

ページとスクリーン

[ライフサイクル]>[エンゲージメント]>[ページとスクリーン]

『ページとスクリーン』では、個々のページやアプリスクリーンがどれだけの閲覧数を集めているか、訪問者が各ページでどれくらいの時間を過ごしているかがわかります。
これにより、コンテンツのパフォーマンスを評価し、ユーザーの関心を引きつけている領域を特定することができます。

 

データ探索でより高度な分析を

Googleアナリティクスの探索機能を使うことで、より詳細なデータ分析が可能です。テンプレートギャラリーを活用して、簡単に分析を開始でき、複雑なデータセットも迅速に理解することができます。このセクションでは、探索機能の概要とその利点について説明します。

 

一目でわかるテンプレートギャラリー

テンプレートギャラリーは、事前に設定されたレポートのテンプレート集です。これを使用することで、迅速にデータを分析し、インサイトを得ることができます。

例えば、特定のマーケティングキャンペーンの効果を分析するテンプレートや、ユーザー行動を詳細に追跡するためのテンプレートなどがあります。これにより、データ分析のプロセスが大幅に簡素化され、迅速な意思決定が可能です。

 

データ探索の手法

データ探索では、様々な手法を使って詳細なデータ分析を行います。自由形式、目標到達プロセス、経路データ探索、セグメントの重複など、具体的な分析手法を理解することで、データの解釈が深まります。このセクションでは、それぞれの手法について詳しく説明します。

 

自由形式

自由形式のレポートでは、データを複数の形式で表示できます。以下が形式の例です。

  • テーブル
  • ドーナツグラフ
  • 折れ線グラフ
  • 散布図
  • 棒グラフ
  • 地図

これにより、視覚的にデータを分析しやすくなります。例えば、テーブル形式で詳細な数値データを確認したり、折れ線グラフで時間の経過に伴うトレンドを視覚化したりできます。自由形式のレポートを使うことで、データの多角的な分析が可能です。

 

目標到達プロセス

目標到達プロセスレポートでは、ユーザーが特定の目標に到達するまでのステップを分析します。これにより、ユーザーの行動パターンを理解し、どのステップでユーザーが離脱しているかを特定できます。

例えば、購入プロセスの各段階での離脱率を分析し、改善点を特定可能です。この手法を活用することで、コンバージョン率の向上に繋げることができます。

 

経路データ探索

経路データ探索では、ユーザーがサイト内でどのように移動しているかを追跡します。これにより、ユーザーのナビゲーションパターンを理解し、サイトの構造やコンテンツ配置の最適化に役立てることができます。

例えば、ユーザーが特定のページからどのページに遷移しているかを分析することで、直感的なナビゲーションの設計が可能です。この手法を使うことで、ユーザーの行動フローを把握し、改善すべきポイントを明確にすることができます。

 

セグメントの重複

セグメントの重複レポートでは、異なるユーザーセグメント間の重複を分析します。これにより、どのセグメントが他のセグメントと重なっているかを理解し、より効果的なマーケティング戦略を策定することができます。

例えば、特定のキャンペーンに対して反応するユーザー群が、他のキャンペーンにも反応しているかを確認することで、キャンペーンの重複を避けることができます。この分析を通じて、マーケティングリソースの最適化が可能です。

 

ユーザーエクスプローラ

ユーザーエクスプローラでは、個々のユーザーの行動を詳細に追跡することができます。これにより、特定のユーザーがどのような行動をとったかを時系列で確認し、ユーザー体験を深く理解できるでしょう。

例えば、特定の高価値ユーザーの行動パターンを分析し、その行動を促進するための施策を検討することができます。ユーザーエクスプローラを活用することで、パーソナライズされたマーケティングが実現します。

 

コホートデータ探索

コホートデータ探索では、特定の期間に特定の行動をしたユーザーグループ(コホート)を分析します。これにより、時間の経過に伴うユーザー行動の変化を追跡し、ユーザーの維持率や成長率を評価しましょう。

例えば、新規ユーザーが登録後30日以内にどの程度再訪しているかを分析することで、初期のエンゲージメント施策の効果を測定できます。この手法を活用することで、長期的なユーザー関係の構築が可能になります。

 

ユーザーのライフタイム

ユーザーのライフタイムレポートでは、ユーザーの生涯価値(LTV)を分析します。これにより、ユーザーが生涯にわたってどの程度の価値を提供しているかを把握し、マーケティング投資の最適化に役立てましょう。

例えば、特定のマーケティングチャネルから獲得したユーザーのLTVを比較することで、最も効果的なチャネルを特定することができます。この分析を通じて、持続可能なビジネス成長を実現できます。

 

探索レポート作成の流れ

探索レポートを効果的に作成するための基本的なステップを理解することは、データ分析の成功に不可欠です。このセクションでは、探索レポートを作成するための具体的な流れについて説明します。

 

レポートの手法を選択する

まず、分析の目的に応じて適切なレポート手法を選択します。例えば、ユーザー行動の全体像を把握したい場合は自由形式を選び、特定の目標到達プロセスを分析したい場合は目標到達プロセスレポートを選びましょう。適切な手法を選ぶことで、分析がスムーズに進行します。

 

ディメンション、指標、セグメントを変数に追加する

次に、分析したいデータのディメンション、指標、セグメントを変数として追加します。ディメンションはデータを分類するための基準であり、指標は測定可能な数値です。セグメントは特定の条件を満たすユーザーグループを定義します。これらを組み合わせることで、詳細で具体的なデータ分析が可能になります。

 

タブの設定にデータを追加する

次に、各タブに必要なデータを設定しましょう。複数のタブを使うことで、異なる視点からデータを分析し、総合的なインサイトを得ることができます。例えば、ユーザー属性データを表示するタブ、テクノロジーデータを表示するタブなどを設定し、それぞれのデータを詳細に分析します。

 

探索する期間を調整する

そして、データを分析する期間を設定します。短期間のデータを分析することで最近のトレンドを把握したり、長期間のデータを分析することで全体的な傾向を理解したりできます。期間設定は、分析の目的に応じて柔軟に調整することが重要です。ビジネスプランを考慮しつつ、期間を調整しましょう。

 

データの共有、エクスポートも可能

作成したレポートは、他のメンバーと共有したり、エクスポートして外部で利用することができます。共有機能を使うことで、チーム全体でデータインサイトを共有し、共同で戦略を立てることができます。また、エクスポート機能を使うことで、レポートを他のツールやプラットフォームでさらに分析することも可能です。

 

データ探索ツールの制限事項

データ探索ツールを利用する際には、以下の制限が適用されます。

 

探索の上限数

各ユーザーは、プロパティごとに最大200件のデータ探索を作成できます。

共有可能な探索数

プロパティごとに最大500件のデータ探索を共有することが可能です。

セグメントの適用上限

一つのデータ探索に対して、最大10個のセグメントを適用することができます。

フィルタの適用上限

各タブには、最大10個のフィルタを適用することが可能です。

 

サンプリングとデータ閾値

GA4のデータ探索ツールでは、サンプリングやデータの閾値が適用されることがあります。
これらの条件が適用される際には、画面右上のインジケーターが緑色から黄色に変わり、データに関する詳細情報がツールチップに表示されます。
こうした変化は、データの解析に影響を与える重要なシグナルとして理解する必要があります。

サンプリングの条件

データ探索でのクエリが1,000万件を超えるイベントを含む場合、サンプルデータが用いられます。これは、巨大なデータセットを効率的に処理し、迅速な分析結果を提供するための措置です。

 

データ閾値の適用条件

Googleシグナルが有効でユーザー数が少ない場合

Googleシグナルが有効な状態で、対象となるユーザー数が少ない場合、プライバシー保護の観点からデータ閾値が適用されます。これは、個々のユーザーを特定できないようにするための措置です。

ユーザーベースのディメンションや指標がレポートに含まれる場合

レポートにユーザーに関連するディメンションや指標が含まれている場合にも、同様の理由でデータ閾値が設定されます。これにより、集計データが特定の個人に関連付けられるのを防ぎます。

これらの制限は、データの正確性とプライバシー保護を確保するために重要です。ユーザーはこれらの制約を理解し、分析結果の解釈においてそれらを考慮に入れることが求められます。

 

非対応のリクエスト

特定のディメンションや指標の組み合わせが複雑すぎる場合、リクエストに対応できないことがあります。例えば、非常に細かい時間単位でのデータ分析や、複数の異なるセグメントを同時に分析する場合などが該当します。

このようなリクエストは、システムのパフォーマンスやデータ処理能力の限界を超えるため、エラーが発生する場合があります。

 

まとめ

Googleアナリティクスは、ウェブサイトのパフォーマンスを分析し、改善するための強力なツールです。本記事では、Googleアナリティクスの基本的な使い方から、レポートの確認方法、探索機能を活用した高度なデータ分析方法までを詳しく解説しました。これらの知識を活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを効果的に向上させることができます。

 

Googleアナリティクスの利用メリット

Googleアナリティクスの基本的な機能を理解し、レポートや探索機能を使いこなすことで、ウェブサイトのユーザー行動を詳細に分析し、具体的な改善施策を講じることができます。また、データの制限事項やサンプリングの影響を理解することで、より正確で信頼性の高いデータ分析が可能になります。

 

今後の展望

今後もGoogleアナリティクスの新機能やアップデートに注目し、最新のデータ分析手法を取り入れていくことが重要です。継続的にデータを分析し、サイトのパフォーマンスを最適化することで、ビジネスの成長をサポートしていきましょう。

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