AmazonFBA（Fulfillment by Amazon）は、販売者が商品をAmazonの倉庫に送ることで、在庫管理や発送、カスタマーサービスをAmazonが代行するサービスです。
このサービスを利用することで、販売者は物流の手間を省き、販売活動に専念することができます。
しかし、FBA納品には特定の手順やルールがあり、それを遵守することが重要です。
本記事では、AmazonFBA納品の手順や料金、禁止商品、梱包ルールについて詳しく解説します。
FBA納品の仕組み
FBAは、販売者が商品をAmazonの倉庫に送り、Amazonがその商品を保管し、注文が入ると顧客に発送するという仕組みです。
販売者は、Amazon Seller Centralというツールを使って、商品の登録、在庫管理、注文の確認など、様々な作業を行うことができます。
AmazonFBA納品の流れ
AmazonFBA納品を活用する際、商品登録や納品手続きなど、販売者が行うべき作業があります。
ここでは、その作業の流れについて一通り解説していきます。
商品登録をする
- Amazon Seller Centralで、販売したい商品の情報を登録します。
- 商品名、商品説明、価格、在庫数、画像などを正確に入力します。
- 各商品に固有のSKU（Stock Keeping Unit）コードを割り当てます。
納品手続きを行う
- Seller Centralで、納品プランを作成します。
- どの商品をどの倉庫に納品するかを指定します。
- 納品予定日を決定しますします
商品ラベルを印刷・貼り付けする
- 商品ごとに専用のFBAラベルを印刷します。
- 商品にラベルを貼り付け、バーコードがスキャン可能な状態にします。
梱包する
- 商品を個別に梱包し、ダンボール箱に詰め込みます。
- 商品が破損しないように、緩衝材を使用するなど、適切な梱包を行います。
配送ラベルを印刷・貼り付けする
- Seller Centralで、配送ラベルを印刷します。
- 配送ラベルは、各ダンボール箱に貼り付けます。
発送する
- 梱包済みの商品を、配送業者に引き渡します。
- 発送状況は、Seller Centralで確認できます。
ECワンストップソリューションならNavy Consulting
ネイビーコンサルティングでは、4,300社以上のサポート経験をしてきた大手ECモールや広告代理店出身のEC専門家が貴社の課題を解決し、持続可能な成長を実現します。
↓詳しくは下記サイトをご覧ください。↓
- EC支援サービスHP：https://navygroup.co.jp/
- EC支援詳細ページ：https://navyconsulting.jp/ec-consulting/
- 広告運用ページ：https://navyconsulting.jp/ad/
- デザイン制作ページ：https://navygroup.co.jp/design/
- EC支援会社の選び方：https://navyconsulting.jp/strengths/
- 会社公式HP：https://navygroup.co.jp/
FBA納品の手数料
FBA納品には在庫保管と配送代行について手数料が発生します。
手数料はかなり細かく設定されているため、トラブル発生の要因になりやすいです。
その全ての紹介はできませんが、例をあげながら概要を説明していきますので、作業時の参考にしていただいて、トラブルにならないように作業を進めてください。
在庫保管手数料
在庫保管手数料は、商品をAmazonの倉庫に保管している期間や商品のサイズ、またシーズンなどによって変動します。
いくつかの例を紹介しますが、あくまでも参考の手数料です。
実施に取り扱う商品の手数料は、都度後述する手数料シミュレーターなどで必ず確認をしてください。
- 小型商品（文庫本サイズ）：1ヶ月あたり、1個あたり数十円〜百円程度
- 大型商品（家電製品）: 1ヶ月あたり、1個あたり数百円〜数千円程度
- シーズン商品（水着）: オフシーズンには保管手数料が割高になる場合があります。
配送代行手数料
配送代行手数料は、商品のサイズ、重量、配送先、配送サービスの種類によって変動します。
ここでもいくつかの例を紹介しますが、在庫保管手数料同様、参考価格ですので実際の価格は必ず都度確認をしてください。
- 小型商品（文庫本サイズ）: 国内配送の場合、1個あたり数百円程度
- 大型商品（家電製品）: 国内配送の場合、1個あたり数千円〜万円程度
- 海外配送: 国内配送よりも高額になる傾向があります。
手数料計算の注意点
- 手数料は変動する: Amazonは定期的に手数料体系を見直すため、料金は変動する可能性があります。
- 商品カテゴリによる差異: 商品カテゴリによっては、手数料が異なる場合があります。
- プロモーション: 時期によっては、手数料割引などのプロモーションが行われることがあります。
手数料シミュレーターの活用
Amazonでは、手数料シミュレーターというツールが提供されています。このツールを利用することで、自分の商品について、およその手数料を計算することができます。
手数料シミュレーターの利用方法
- Amazonセラーセントラルにログインします。
- 「ヘルプ」から「料金シミュレーター」を選択します。
- 商品のサイズ、重量、配送先などの情報を入力します。
- シミュレーション結果が表示されます。
AmazonFBA納品の注意点
AmazonFBA納品には様々な禁止事項やルールなど、注意するべき項目があります。
ここではそれぞれの項目について該当する製品の例をあげながら気を付ける事項について解説していきますが、詳細はAmazonの販売ポリシーをよく確認してください。
FBA禁止商品
- 危険物（爆発物、可燃物など）
- 偽造品や違法商品
- 生鮮食品
Amazonの制限対象商品
- アルコール飲料
- 医薬品
- 武器類
- ブランド品や高額商品
賞味期限・消費期限管理が必要な商品のルール
- 食品など、賞味期限が近い商品は受け付けない場合があります。
- 明確な賞味期限ラベルの貼り付けが求められます。
- 詳細はAmazonの食品販売ポリシーに従ってください。
納品不可な配送方法
- Amazonの指定する配送業者以外の利用
- 指定された納品先以外への配送
梱包ルール
- 商品ごとに適切な梱包材を使用しましょう。
- 複数商品を一つの箱にまとめる場合は、しっかりと緩衝材を使用し、それぞれの商品が混同しないよう気をつけましょう。
AmazonFBA納品の規定違反をした場合は？
規定違反をした場合、Amazonは商品を受け付けないか、罰則として追加料金を請求することがあります。
最悪の場合、アカウントが停止されることもありますので、判断に迷う場合はAmazonポリシーを確認しながら進めていくことが大事になります。
AmazonFBA納品のメリット
ここまで紹介してきたAmazonFBA納品のメリットをまとめると、下記のようなことがあげられます。
- 商品の保管、梱包、配送をAmazonに委託できるため、セラーは販売活動に集中できます。
- 世界中の顧客に商品を販売できます。
- Amazonの物流網を活用できるため、迅速な配送が可能です。
AmazonFBA納品のデメリット
メリットだではなくデメリットについてもまとめましたので確認しておくとよいでしょう。
- 手数料がかかり、的確な経費計算が必要です。
- 禁止商品など、ルールをしっかり把握しないとペナルティを受けてしまう。
FBA納品代行会社3選
代行会社は、商品登録から梱包、発送までを一括して行ってくれます。
FBA納品の手続きが煩雑に感じる場合は、このような代行会社に委託することも一つの手です。
代表的な代行会社を3社、ご紹介します。
【多店舗展開に強い代行会社】富士ロジテックホールディングス
多店舗展開しているEC事業者向けの豊富な実績を持ち、大規模な物流に対応できる体制が強みです。複数のECモールへの出店や、季節変動の激しい商品を取り扱う企業に適しています。
【福岡で安い代行会社】株式会社JCC
福岡を拠点とし、地域密着型のサービスを提供しています。コストパフォーマンスの高さが魅力で、中小企業や個人事業主からの支持を集めています。
【中国仕入れも一括で代行可能】株式会社BANRI
中国での仕入れからFBA納品までを一貫して代行できる点が特徴です。海外サプライヤーとの連携がスムーズに行え、コスト削減に貢献します。
代行会社を選ぶ際のポイント
先述した会社以外にも、多くのFBA納品代行会社が存在します。
自社の規模や商品の特性、必要なサービス内容に合わせて、最適な代行会社を選びましょう。
代行会社を選ぶ際のポイント
- 取扱商品
自社の商品に特化した実績があるか
- 対応エリア
倉庫の立地や配送エリアが自社のニーズに合致しているか
- サービス内容
ピッキング、梱包、ラベル貼り付けなど、必要なサービスが提供されているか
- 料金体系
基本料金、手数料、追加料金などが明確になっているか
- 実績
他の顧客からの評判や、実績が豊富か
複数の会社に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。
また、FBA納品代行会社を選ぶ際は以下の点も考慮しましょう。
- 自社の事業規模
大規模なEC事業者であれば、大規模な物流に対応できる会社を検討しましょう。 - 商品の特性
食品や危険物など、特別な取り扱いを必要とする商品の場合、対応可能な会社が適しています。 - 納期
短納期での納品が必要な場合は、迅速な対応が可能な会社であるか吟味する必要があります。
FBA納品代行サービスを利用することで、煩雑な作業から解放され、コア業務に集中することができます。
まとめ
Amazon FBA納品は、売上アップに繋がる魅力的なサービスです。
ただし、AmazonFBA納品を成功させるためには、手順とルールを正確に理解し、遵守することが重要です。
FBA納品を効率的に行うことで、販売活動に専念し、売上を拡大させるチャンスが生まれます。
また、代行会社を利用することでさらに手間を省くことも可能になります。
本記事を参考にして、FBA納品に是非挑戦してみてください。
