これからECサイトを開設するにあたって、自社ECかECモールのどちらがいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
自社ECやECモールにはさまざまな違いがあり、メリットもデメリットもあるのでどちらが優れているかどうかは一概に言えません。
自社ECとECモールの違いやメリット・デメリットについて理解し、どちらがいいか迷ったときの判断基準を知ることが大切です。
それでは、自社ECとECモールのメリットとデメリット、どちらにしようか迷ったときの判断基準についてご説明しましょう。
自社ECのメリット
自社ECのメリットは、以下の通りです。
- 高い利益率
- ショップのブランディングがやりやすい
- リピート率が上げやすい
それでは、自社ECのメリットについてご説明しましょう。
高い利益率
自社ECのメリットとして、高い利益率が得られることが挙げられます。
自社ECはECモールのように出店料や手数料などの費用が発生しないため、その分の費用を捻出する必要性がありません。
ECサイトを開設する場合、ASPやオープンソースといった初期費用が抑えられる方法で開設することもできるので、予算があまりない状況でも手軽に開設できます。特にECモールのように競合との価格競争に巻き込まれにくいことから、結果的に高い利益率を確保しやすいのがポイントです。
ショップのブランディングがやりやすい
ECサイトを運営する上で重要んあおは、より多くの顧客に自社のブランドイメージを定着させ、名前を覚えてもらうことにあります。
その点で言えば、自社ECならサイトのデザインに制限がないため、自由にECサイトのブランディングができるのが大きなメリットです。
顧客が利用しやすく、探している商品が見つけやすいようなレイアウトを心がけ、しっかりと顧客に伝わる商品の説明文を記載し、直感的な操作で商品が購入できるようにすることで顧客からの信頼が得られやすいでしょう。
リピート率が上げやすい
ECモールとは違い、自社ECサイトを利用した顧客の情報が管理できるのが大きなメリットです。
自社ECサイトを利用した顧客情報を集め、どのような経路で自社ECを利用したのか、商品の購入に至った顧客はどのくらいいたのか、同じ顧客が何回自社ECを利用したのかなど、多角的に細かく分析することで自社ECのコンテンツをさらに充実させることができるでしょう。
さらなる利益を得るには、自社ECを利用した顧客一人一人に向けた販促活動を行い、リピート率の向上を図ることが大切です。
自社ECのデメリット
自社ECのデメリットは、以下の通りです。
- 自分で集客しなければならない
- 成果が出るまで時間がかかる
それでは、自社ECのデメリットについてご説明しましょう。
自分で集客しなければならない
自社ECを運営する上で大きなデメリットになるのは、自分で集客しなければならないことです。
ECモールであれば有名なモールの集客力の影響を受けられるので自然と顧客を集めることができますが、開設したばかりのECサイトでは認知度がない状態です。顧客の認知度をどんどん高めていかないと利益につながらないため、SEO対策やSNSなどへの情報発信、有料広告を利用するなど、時間をかけて集客していかなければなりません。
積極的に情報発信をして顧客の目に触れることで、集客につながりやすくなります。特にECサイトを開設したばかりの頃は運営が軌道に乗るまで積極的に集客に注力する必要性があるでしょう。
成果が出るまで時間がかかる
自社ECサイトを運営する上で覚えておきたいのは、成果が出るまで時間がかかることです。
自社ECにはさまざまなメリットがありますが、そのメリットが得られるようになるまでは時間がかかります。
運営が軌道に乗るまで時間がかかるため、顧客に満足してもらえるような施策が必要です。
ECモールのメリット
ECモールのメリットは、以下の通りです。
- 集客力が高い
- EC初心者でも始めやすい
それでは、ECモールのメリットについてご説明しましょう。
集客力が高い
ECモールを利用するメリットは、有名なECモールの集客力の影響が受けられることです。
一からECサイトを運営するよりも、ある程度の集客力がある状態で運営できます。
特に有名なモールであるほどセキュリティなどにも優れているため、顧客が安心して利用できる環境になっているのもポイントです。安心し定量できるモールに商品を出品することで、購入してもらえる可能性は十分にあるでしょう。
EC初心者でも始めやすい
ECモールは既存のモールに商品を出品するだけなので、最初からECサイトのデザインを考える必要性がありません。
サイトのデザインを考えるだけでもかなりの時間とコストがかかることもありますが、ECモールなら時間もコストもかからないのですぐに運営が始められます。EC初心者でも専門的な知識が必要ないのもポイントです。
ECモールのデメリット
ECモールのデメリットは、以下の通りです。
- 出店料や手数料などがかかる
- ショップのブランディングに苦労する
それでは、ECモールのデメリットについてご説明しましょう。
出店料や手数料などがかかる
ECモールに商品を出品する場合、そのECモールが設定している出店料や手数料などがかかる点です。
モールの規模が大きいほど多額の費用が発生するため、運営が軌道に乗っていないうちは赤字になる可能性があるでしょう。
ショップのブランディングに苦労する
ECモールに出店したとしても、ブランディングに苦労することがほとんどです。
基本的にECモール自体のイメージが強いため、ほとんどは自社ブランドの名前を覚えてもらえない可能性が高いでしょう。
もっと自社ブランドを知ってもらうためにも、制限されている中で認知度を高める工夫が必要です。
自社ECかECモールのどちらにしようか迷ったときの判断基準
自社ECかECモールのどちらにしようか迷った場合、取り扱う商材によって判断するのがおすすめです。
たとえば競合商品が多い商材を取り扱う場合、買い手が多いECモールの方が顧客の目に付きやすくなります。
一方でブランド品や専門的な商品を取り扱う場合、既に購入する商品が決まっている顧客が多いので、個人のECサイトを利用する傾向にあります。
したがって、取り扱う商材によって選ぶことで、サイト運営の方向性が決めやすくなるでしょう。
まとめ
自社ECとECモールにはさまざまな違いがありますが、有名なモールの力を借りて集客を得るか、長い目で見て利益を上げていくかどうかで選び方が変わってきます。
自社ブランドを積極的にアピールしていきたいなら自社ECがおすすめですし、最初からある程度の集客力を得たいならECモールがおすすめです。
自社ECサイトとECモールのメリットやデメリットを理解し、取り扱う商材によって選んでみてはいかがでしょうか。
